探究学習のその先へ 楽しく学べるきっかけ作り
「探究学習の楽しさ・おもしろさを、学校の枠を超えて伝えたい！」そんな高校生の想いから、学生団体「Connect」がスタートしました。高校生代表の伊藤みやびさんへのインタビューと、10 月に開催したイベントの様子をご紹介します。
Ｃｏｎｎｅｃｔとは？
私は山形中央高校で、文理科学部（探究活動を行う部活動）に所属しています。一年生の時には、山寺をフィールドにお土産の開発や「山寺ゲームブック」の製作などに取り組みました。探究を通して、社会とつながる楽しさや難しさ、そしてそれを乗り越えた先にある達成感に大きなやりがいを感じました。しかし一方で、周囲の生徒からは「めんどくさい」「やる意味あるの？」といったマイナスな言葉を耳にすることも多く、探究に対する姿勢の違いに大きなギャップを感じました。また、部活動では通常、活動期間が二年半に限られており、限られた時間の中ではできることにも限界があります。
そこで、少しでも多くの人と探究のおもしろさを分かち合いたいと思い、高校という枠を超えて活動できる独立した学生団体「Ｃｏｎｎｅｃｔ」を立ち上げました。現在は私たち高校生のほか、大学生や社会人も一緒に活動しています。
つなぐ・むすぶ・接続する
団体名の由来は「Ｃｏｎｎｅｃｔー山寺で、つなぐ、結ぶ、接続するー」。元々、山寺で行っていた探究活動のタイトルでした。対面でも、ＳＮＳでも、人と〝つながる〟のが要となる探究。今後の活動にぴったりだと思いました。
現在、探究に興味を持ってもらうためのイベント開催に向けて活動しています。学生団体を作ったことで、校外の方との協働が容易になり、よりスケールの大きい活動ができています。
これからの活動
まずは、私たち自身が〝楽しみ〟ながら探究に取り組み、周りを〝楽しませる〟活動にしていきたいと思っています。さらに、高校生だからこそ聞ける学生のリアルな悩みや、地域の声をキャッチできる団体を目指しています。他校の生徒と関わるきっかけにもなればと思いますので、興味のある方、一緒に探究を楽しみましょう！
団体として初めてのイベントは、「まちぱふぇものがたりinなのかまち」。山形市七日町をステージに、いろいろなお店から食材を購入して、世界にひとつだけの「○○な自分にあげたいパフェ」を作ることがミッションです。
参加者は、高校生12名と、学生スタッフ10名です。まずは班に分かれて七日町散策をスタート！ 気になったお店に立ち寄ると、旬の食材や、扱っている商品の魅力、パフェにおすすめの菓子などを教えてもらいながら予算内で食材を買い求めました。
その後は、レストランのキッチンに会場を移し、パフェ作りです。シャインマスカットやラ・フランス、オレンジなどのフルーツに加え、ドーナツ、チーズケーキ、コーヒーゼリー、わらび餅など、思い思いの食材を器にのせた参加者たち。盛り付け方も工夫し、どうすれば食材が映えるか吟味します。完成したパフェは、その見た目もコンセプトも唯一無二！ 美味しそうに仕上がりました。
参加者から一言！
- お菓子屋の店員さんにパフェに入れるおすすめを聞いて、あんチーズケーキとカボチャのチーズケーキを買いました。どちらもおいしかったです。
- 他校の学生とかかわることがないので、こういう機会はうれしいです。
- オーガニックな食材をたくさん売っているお店を見つけました！
開催してみて
実は今回のイベントは、一日で探究のプロセスを体験できるプログラムとなっていました！ （どんなパフェにしようか考える（問い）→フィールドワーク→パフェづくり→発表）。集まった高校生は純粋にプログラムを楽しんでいたところ、実は自然と探究のプロセスをたどっていたというネタばらしを聞いて、気付きが少しでもあったのではないかと思います。
探究に対し、最初は小難しいイメージがあると思いますが、そういった方に、探究の楽しさを自然と感じてもらえるような活動を続けていきたいです。
これからも、高校生・大人・地域がつながることができる仕掛けを施したイベントを開催したいと思っていますので、少しでも興味を持ってくださると嬉しいです！高校生のみなさん、ぜひチェックしてくださいね！
学生団体Connect
イベント参加や加入希望などのお問い合わせはInstagramから
https://www.instagram.com/tk.connect_27/
