山形いまどき若者アンケート2025-3
C.地域活動について
問8.あなたは地域のための奉仕的な活動をしていますか?
問8で「地域のための奉仕的な活動をしているか」を尋ねたところ、全体の36.1%が「はい」と回答しました。「今住んでいる地域が好きか」を尋ねる設問(問2)での比較をみると、「はい」の回答数は「好き」(40.0%)と「好きではない」(30.8%)で9.2%の差がみられました。年代別では10代で「はい」の回答者が62.8%と他世代に比べて大幅に高くなりました。これは、探究学習など地域と交わる活動が理由にあるものと推測されます。経年での比較をみると、「はい」の回答は昨年度から微増し、昨年度同様コロナ禍前の割合まで戻っていることがうかがえます。
問9では「地域活動をしている」と回答した人へ、どのような活動をしているかを尋ねました。その結果、「まちづくり、むらづくり活動」(42.1%)が最も高く、次いで「文化・芸術・スポーツの振興」(33.1%)となりました。経年比較では、「文化・芸術・スポーツの振興」が昨年度(25.7%)より7.4%増え、例年とほぼ似た割合まで戻っています。
文化・イベント(2回答)
- 伝統工芸の継承
- 企業インタビュー
生活関連(4回答)
- 草刈り等
- 消防団活動
- 献血
- グルメ投稿など
交流(1回答)
- 社会人と学生のコミュニティ作り
その他(3回答)
- ボランティア活動(2)
- やりすぎて覚えていない
文化・イベント(1回答)
- 山形県郷土料理すっぽこ再興活動
問10で地域活動をしていると回答した人に、活動のきっかけを尋ねたところ、全体では「おもしろそうだったから」(43.8%)が最も高く、次いで「必要だと思ったから」(33.9%)となりました。
- 仕事(2)
- 本が好きだから
- 町内会活動
- 地域で行われたクリーン作戦。
- 交流センターで働いているため
- 将来のために人脈を作りたかったから
- 以前から関心があったことと、継承する若者がいないため
- 高齢世代だけで行うのではなく、若い世代も参加して、これから長い期間継続できるようにしたいと考えたため
問11では、地域活動をして得られたものを尋ねました。その結果、全体では「人とのつながり」(82.6%)が最も高い結果となりました。「今住んでいる地域が好きか」の設問(問2)との比較をみると、「好き」と回答している人では「人とのつながり」は86.4%にのぼり、4項目で5割を超えました。それに対して「好きではない」と回答している人で5割を超えた項目は「人とのつながり」(66.7%)のみとなりました。
- 疲れ
- 子育て環境の有り得ないほどの困難
※問12の活動名・団体名は固有名詞のため省略します
問13.Q8で「はい」と回答した方にお聞きします。あなたがその活動をして感じたこと、ほかの人に伝えたいことがありましたら教えてください。
問13では、地域活動をしている人に「ほかの人に伝えたいこと」を記述式で尋ねました。その結果、34人から回答があり、その内容を分類すると「人との出会い、ふれあい」に関することが8回答、「活動の大切さ」に関することが7回答などとなりました。
全34回答
回答の要約
人との出会い、ふれあい 8回答
- 新たな居場所サードプレイスができました
- 濃密な人間関係、仕事、私生活に影響あり
- 地域の人同士の活動が新鮮で楽しい
- 人の出会い=チャンス
- 一人で抱え込むことが減った
- 自分に肯定的な人とばかりでは成長しない
- 山形は人の繋がりが強い地域だな!
- 得られる人の繋がりや情報が必ずある
活動の大切さ 7回答
- 自然の大切さ、次世代へ残す使命感
- 小さな活動でもコツコツ続けると成果がある
- 守る人がいなければ歴史も文化も消える
- こどものスポーツの場を残すことが大事
- 地域防災と人の繋がりの大切さを学んだ
- 頑張ると次のステージが!その積み重ね
- 人々の健康への不安に関与できている
願い、要望 6回答
- 生活、子育てに必要な情報を得づらい
- 豊かな自然に興味持ってほしい
- 人が思いを寄せて集まれる場所や機会の増加
- 担い手の育成が急務です
- 金額面で苦労、魅力的な情報ツールがほしい
- ポイ捨てをやめてほしい
活動のすすめ 5回答
- 生涯の楽しみを見つけられるかも
- みんな入った方がいいよー!楽しいよー!
- まずやってみろ
- インカムは必ず持って挑むべき
- 図書館に行くと楽しいことがたくさんある!
活動のやりがい 4回答
- 誇りを感じる
- 「役に立っているんだな」と実感できる
- 楽しいと思える活動に変えていくことが重要
- 他人の役に立てることは楽しい
その他 4回答
- 親子の交流は自由である
- 自治体の対応によって活動の限界がある
- 仕事と家がないと生きていけない
- 現状では移住できない
問15「活動をしたいと思った時にあったらよいと思うこと」では、「気軽に集まれる場所(拠点)」(57.6%)の割合が最も高く、次いで「金銭的な支援」(54.9%)となりました。他の項目はほぼ同じ程度の割合となり、多種多様なニーズがあることがうかがえます。
- 時間
- 理解ある隣人
- 時間的な余裕
- 被参加者をくすぐる圧倒的な世界観
- 同じ想いをもつ人(同世代の人口)
- 実家が遠方、夫は激務のため、気軽にこどもを預けられる場所
- あまり強い繋がりを持ちたくない、ふらっとやれるボランティアやイベントがあってほしい
- 1人で何かしていても放っておいてくれる雰囲気。
- チャレンジに対して否定しない環境。山形はこれが難しい感じがします。周りの目を気にする人が多い。
- 地域活動が盛り上がってる!という雰囲気を「醸成」すること。盛り上がっている感があると、周りの人も「なんかカッコいい、楽しそう」となり、その輪が広がるため。

















