山形の若者の活躍や山形の魅力を発信する「やまがた若者応援大使」が、県内でチャレンジする若者を紹介します。

 今回は、「GLAMPiC の芳賀温子さん」が、酒田市の合同会社代表、「山科沙織さん」にインタビューしてくださいました。

#The Hidden Japan(酒田市)代表山科沙織さん編
【探訪者 芳賀温子さん】

 今回は旅行事業、プロモーション事業、Webサイト制作などを行っているThe Hidden Japanの代表、山科沙織さんを取材させていただきました。

ー事業をはじめたきっかけは何ですか?
 7、8年前フリーランス時代に映画館でのイベントに参加した際、たまたま隣に座ったのが現在のビジネスパートナーであるアメリカ出身のデレックでした。
 彼はALTで山形に配属されたことをきっかけに、山形の魅力を世界に発信したがっていました。私も学生時代にアメリカへの留学を経験してから、山形を旅の最終目的地として訪れてほしいという想いがあったので、その2人の想いがマッチして、Web メディアをスタートしてみよう、ということになりました。

ー具体的にどんなお仕事をされているんですか?
 当社では、
 1.体験型コンテンツ
 2.パッケージツアー
 3.オーダーメイド型 の3種類の旅行業を行っています。
 その中でも、オーダーメイド型の依頼が最も需要があり、お客様の要望を受けつつ、旅程を組んでいます。
 北海道や沖縄を含め、山形以外の地域を訪れるツアーも考案していますが、山形の隠れた魅力を伝えることが当社のミッションであるため、山形を旅程に入れ、かつ、できるだけ山形に深く触れてもらえるようなツアー組みを心掛けています。
 その他では、他県へインバウンド誘致についてアドバイスをしに伺うこともあります。

ーお仕事するうえで大切にされていることはありますか?
 私たちの仕事は、お客様や地域の人の協力があってこそ成り立っています。お客様一人ひとりが満足いく旅にすることはもちろん、連携してくださる地域の人たちにも常に感謝しています。
 山形以外のツアーも組んでいると話しましたが、当社だからできること、山形の隠れた魅力を伝えられるコンテンツを提供することを常に考えています。

ー最近特にアジア系インバウンドが多くなってきていますが、なぜターゲットは欧米豪なんですか?
 私たちのサービスの売りは、体験型のコンテンツだからです。見る、買うで終わる旅でなく、地元の方々と一緒に体験して深く文化に触れてもらう。このコンテンツのニーズが高いのはアジア系よりも欧米豪の方が多いのではと思っています。

ーどんな体験型サービスがあるんですか?
 もちろん、有名な出羽三山や蔵王等をガイドするサービスもありますが、例えば農家さんと連携して、農業の体験をしてもらったり、地域のフィッシングガイドと釣りをして、シェフと一緒に捌いたり、講師から学ぶ芋煮づくり体験やそば打ち体験、地元の居酒屋を巡るバーホッピングツアー等様々です。

ーどんなお客様が利用されていますか?
 数日間の滞在という方より、日本に10日~2週間と比較的長期滞在する方が多く、より深く山形の文化に触れたいというお客様が多いです。中には1ケ月ものロングスパンで滞在される方もいらっしゃいます。
 個人やファミリーでご利用される方ももちろんいらっしゃいますが、カップルが一番多いですね。以前はオーダーメイド型でプロポーズの依頼なんかもありました!
 また、山形には友好的な人が多く、お客様にも言葉は通じずともそのウェルカムな姿勢が伝わるし、とても喜ばれる。だから中には友達のようになって、毎年訪れるリピーターのお客様もいらっしゃいます。

ー因みに、、、山科さんのイチオシコンテンツは何ですか?
 迷いますねえ、、、!Eサイクリングツアーや旧小学校の校舎を改築した施設(山形市の「Q1」)内のレンタルキッチンを利用した料理体験なども面白いですが、日本酒ツアーや発酵文化体験なんかは特に面白いですね。日本酒ツアーでは、酒蔵を巡り、「吟醸とは?」などプロからガイド付きで話をお聞きしたり、旬の日本酒5種類をテイスティングさせてもらえたりもします。自分の好みが見つかれば、そのままお土産購入までできます。
 発酵文化体験は、実際現地で匂いや現場の雰囲気を感じながら、漬物や醤油の製造を体験できます。オンラインでは体験できない、まさに当社ならではの五感を使った体験型コンテンツになっていて、私は大好きです。

ーどんなスタッフ構成で事業されているんですか?
 こうした形なので業務提携なんかも多いですが、フルタイムは8名ほどですね。日本人とアメリカ人半数ずつです。ちょうど、最近新たにスタッフが入ることになりましたが、さらに募集中です。

ー今後の展望はありますか?
 スタッフの増員です。お陰様でオーダーのリクエストは多く来ておりますが、スタッフ不足で提案しきれていないのが現状です。スタッフを増やし、育てることで、結果多くの方を山形へ誘致できます。また地域の連携先も増やし、山形へ更に人を呼び込み、地域に根付く会社として、成長したいです。

――――――――取材を行って・・・

 上記取材内容の他にも様々なコンテンツやプログラムを行っていて、お話しを伺いながらとてもワクワクしました。その一つに、高校生を対象とした通訳ボランティアのプログラムがあり、山科さんはご自身の留学経験から、「学生のうちから異文化に触れる体験をすることで、県外に出る人は増えるけど、スキルさえあればまた山形に戻ってくる」とお話しされていました。山形の隠れた魅力を県外に伝えることはもちろん、県内の若者の将来的な育成も同時に行っていて、未来の山形を形づくる活動をされていることに尊敬の気持ちを抱きました。そして私がまだ気づけていない山形の魅力はまだまだあるんだと再認識しました。

記事番号:26846